そういうこと
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今月の小説すばる誌で米澤氏の連載は最終回を迎えました。
結末と前回までの私の推理を照らし合わせてどれだけ合っていたか。並びに物語の感想などをここに記す。 ※例によってネタバレを含みます。最終回なのでどれも致命的なネタバレですので注意。 ・ボールペンについて 題名が後になって書かれたことについては見事指摘できた。ただ、正直に言うと私は題名を可南子が後から書き足したものだと思っていた。ボールペンの製造開始時期については完全に盲点でした。 ・リドルのずらしについて 大筋当たっていましたね。といいますか連載を丁寧に追っていた人なら三話辺りでピンとくることではありましたが。 ただ、『二通の手紙』の解釈は間違いました。フーダニットではなくハウダニットだったのですね。作中では否定されてましたが、可南子が春美を殺した、というのは見方によっては間違ってないと思います。しかし北里参吾の心情を考えるとこの推理はハズレなのです。 ・七夕の儀式について 『釣りしのぶ』にはきっと何か意味があるものだと思っていましたが、逆でしたか。意味ありげな名前から、こちらが首つりを示唆するように見えるものだと思ってました。あの事件のことを忘れようとしながらも、年に一度は目をそむけないように自ら戒めたのだと思ってました。そっか消極的選択か。 ・最後の断章について 最後の断章が見つからないのは可南子が自ら持っているからだと思ってました。要するに全面的に可南子が犯人だと思っていたのですね。 リドルの結末を足してみても、やはり最後はリドルストーリーになっているのですね。この結末にはしびれました。 ・その他 芳光の物語は随分と中途半端なところで終わってしまった。彼は今後大学に復学することはできるのか。笙子との関係に進展はあるのだろうか。伯父は、古書店はどうなるのか。 もしかしたらいずれ彼らを主人公にした続編が綴られることになるのかもしれない。 だけど、ひとまずここでは彼らのその後は私たちの想像に委ねられる。 なぜって。 だってこれは、リドルストーリーなのだから。 PR ![]() ![]() |
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